経済こそが国家(企業)を支える

月曜ミーティング〔2013年1月7日(月)〕議事録より抜粋(その2)


この新年にいくつか読んだ中に塩野七生さんがこんなことを言っておりました。(Voice5月号H22)

先ず何故こんな古いものを読むかといえば、一つは、私は、女性では、鹿児島出身の篤姫白い巨塔山崎豊子、ジャーナリストの櫻井よしこさんとこの塩野さんに一目置いているからですが、塩野さんが本当に本物かどうか検証するには昔のものを引っ張り出して読むのが一番いいからです。余りに長くなるので、詳しくは来週にしますが・・・・

経済力とは人間にとっての「体力」です。政治力のほうは「知力」です。人間、歳を取ると体力が失われ、集中力が持続しづらくなります。つまり体力とは、知力を支える重要な要素なのです。古代ローマでも経済が悪くなると国民の士気が衰えて社会不安が増し、それによって政治も混乱していきました。
 国家にとって経済はそれほど重要な要素なのに、日本の有識者のなかには、「経済だけがすべてではない」と、経済問題の議論をすることを避けてきた人が多かった。これこそ歴史を知らない人の発想ですよね。給料が減ったりして生活が安定しなくなると、精神に余裕が出てこないという、ビジネスマンの心理が分かっていないのですね…‥・。

と。

仰るように確かに経済は大切だ。しかし「経済だけがすべてではない」というのも一理はある。ここで「おしん」を例にとって考えてみよう。