お陰様で創立30周年を迎えられます

月曜ミーティング〔2013年1月7日(月)〕議事録より抜粋(その1)

1)新年のご挨拶

明けましておめでとうございます。新年の冒頭に当たり一言所信を述べたいと思います。
我が社は、今年創立30周年を迎える大きな節目の年となります。非常に厳しいご時世において、様々な紆余曲折、ハードルを乗り越え、ここまでやって来れたことを社員のみなさまと、改めてお客様に感謝申し仕上げる次第です。

企業の平均寿命が約30年と言われ、世の中の現実は企業の4社に3社が赤字企業だそうです。大変厳しい時代ですので、新規に事業を興すと聞けば、私はやめた方がいいと断言せざるを得ません。これまでずっと世間をみてきましたが、仮に事業に最も必要な才覚や発想力、行動力、資金力があったとしてもほとんどの場合、失敗に終わるか、なんとかギリギリ赤字でもやっているというのが実情です。

世の中の経営者は、少し成功すると会社が儲けた金は全部自分のものと思って、豪華な別荘を作ったり高級外車に乗ったり高級クラブで散財したりする。確かにその金は経営者の意のままになる。しかしそれはあくまでも事業資金で、いざという時いつでも出動させなければならない“軍資金”である。世間の経営者をみていると、この辺のところが判っておらずみんな自分のものと思って使ってしまう。しかしこの何千万何億もの大金を私的に使わないというのは大変な克己心がいる。
いつも言っていることですが、この点、私は、サラリーマンは結構いい商売だと思う。サラリーマンのいいところは300万円なら300万円、500万円なら500万円、全部自分のもの。そのうえ、1ヶ月経てば必ず入ってくる。がそれも、働く場があってのことである。
一つ間違って会社が存続しえない状況が発生してしまえば、サラリーマンである社員は失業し、会社の経営者は会社の持つ負債(借入金、買掛など)の全てを背負い、挙句の果てに社員全員、自分の存在価値までも見失う悲惨な人生を送りかねないということを肝に銘じて欲しい。

したがって、我が社にとって一番大事なことは、この会社を如何に長寿企業として1年でも2年でも10年でも長く生き長らえさせるかということにある。そのためには、改めて言うまでもないが、一つの部署も一人の人も大きなミスを犯さないということである。これは言うは易いが非常に難しいことで、一人ひとりが、余程に根気があって、地道にコツコツ仕事ができなければ決して達成できることではない。まずは、まじめに誠実に謙虚でありたい。これからも、「大ホームランは打たなくていい。ミスだけは絶対しないでくれ」とお願いする。
 自分たちの人生をより良い人生にしたり、いつまでも元気なうちは働ける職場を持ち続けるのも社員一人ひとりの心掛け次第ということをよくよく肝に銘じて、今年一年間気持ちを新たに邁進してもらいたい。