国力の劣化は円安だからだ その2

 日経新聞8月25日の記事によれば、日銀総裁が外債購入は「日銀法上の制約があり、日銀独自の判断で行うのは難しい」として拒否したとしている。

  私はこれに対して疑問に思う。総裁が外債を購入しないのは、経済政策としてその方がよいからなのか、法律で単にそう決められているからそれに従っているからなのか、判らないからだ。

 デフレ続きの日本にあって、総裁は、「デフレをどうするのか、脱却するなら具体的にどうするか」を侃侃諤諤議論すべきであって、その上法改正が必要なら、自分の職を賭して政界に働きかけるというのが筋であろう。「法がそうだからこうする」などという子供のような姿勢は、政策を実行する総責任者の言うべきことではないと私は思うのだが・・