本物の改革者

大阪市役所が、職員の入れ墨調査をしたところ、50名もの人が判明した。調査が進むに従ってもっと増えそうだという。大体、1ケ月に数日しか働かずにまともな給与を、それも10数年も受け取っていたり、“怖い人”に、これまで政治家も、お役人も、見て見ぬふりをしてきた。生活保護費の不正受給といい、でたらめがやり放題なのだ。これに敢然と立ち向かう橋下市長が拍手喝さいを受けるのは最高の理想形とは言えないかもしれないが、今までの政治より段違いにいいことだけは確かだ。
先の総理の“菅ちゃん”が尊敬すると言う高杉晋作(実は似ても似つかないというのが私の見立てだが)は、明治の本物の大改革者だ。明治維新既得権益層の武士団は家屋敷を売ったり、売らずに済んでも庭に野菜を作ったり、大変な苦労を強いられた。改革の張本人の高杉は同郷の武士たちに「あんな奴のお蔭」と恨まれ、高杉の妹は嫁入り先もなくやむおえず他藩に嫁いだという。改革者というのは、それ程に大変なのだ。

政治家は二言目には、「身命を賭して」とか「改革」というが、改革者は本当に身命を賭してやらねばならない大変なことなのだ。橋下さんは、その改革をしようとしている。