新入社員を迎えて(あいさつ)

本日新入社員を4名お迎えいたしまして、私の所信を申し述べさせていただきます。

今日の日経のトップ記事にもあるように、世界は1929年に次ぐ大不況に突入する可能性が色濃くでてきております。もしそんなことになれば、日本中で売り上げ不振、リストラ、倒産がいたるところで現れるでしょう。そんな大不況に見舞われる可能性がある時に、何故4名もの人を新たに迎えたかといえば、私は、「この会社はつぶれない。それどころか伸ばす」という信念のもとに決めたことなのです。

先ず第一に、この会社が扱っているものは、日本一の水であるということです。たくさんの人が仕事に携わっておりますが、日本一のものを扱えるというのは、大変に幸運なことです。しかし、実は、我々はまだこの幸運を十分に生かし切れておりません。この幸運を生かすのは、一にも二にも我々一人ひとりの力なのです。是非、新人の皆さんは、力を蓄えて、この会社をいい会社に育て上げていただきたい。

いい会社というのは、給与が高い会社が必ずしもいい会社とは限りません。ノルマノルマで毎日ムチが入るような会社がいいとは言えませんし、法を犯したりだましたり他人に迷惑をかけたりしていくら儲けても決していい会社とはいえません。また、大きいことでもありません。何千人、何万人もの社員をかかえる大会社がいくつも倒産し、社員はもとより回りの人たちに大変な苦渋を拡げました。

しかしだからといって、余りに小さい会社では十分なマネジメントができませんから、最低30人くらいがいて、営業、経理、管理、生産など、それぞれの分野の専門家が一家を成す。それには最低限の人数が必要なのです。ちなみに、私は50人から100人くらいが一番理想的だと考えています。
5年後10年後20年後、是非皆さんのお力でそのような会社にして欲しいのです。この会社はそこそこマネジメントができていると思っています。ですから、皆さんは先ず、先輩・上司、そして私の言うことを素直に無批判に聞いて、先ずは学んでください。そして実行してください。できないことを考えるのではなく、何はともあれ先ずは真似て、やってみてください。それが十分できたら、あなたなりの改良、改善をしてください。そのときは、あなたがたが私や上司を超えるときです。
そして皆さんの手で、ビューテイフルな会社に、あなた方のお子様たちをこの会社に入れたいなと思うような会社に、是非仕立て上げてもらいたいと願っております