世界恐慌が目の前に差し迫っている?

ヨーロッパの経済破綻、その影響を受けた中国の成長の鈍化、そして世界的な経済危機が危ぶまれている。

スペイン・ギリシャの若年層の失業率は40%を上回っているという。日本ではまだまだ10%程度だ。欧米の若者層の失業率の酷さに比べれば、日本経済はまだマシといえるだろう。
「日本の若者はデモもできない腑抜けだ」というのは必ずしも当たっていない。スペインやギリシャと比べて日本の若者は腑抜けだとは決して言えないからだ。それだけ日本はまだマシだという事実をキチンと認識しておかなくてはトンデモナイことになる。

このように、あるものごとを判断するには、客観的に巨視的に世界の常識ではどうか、という風に、常に広い視野で判断しなければならない。自分だけの狭い視野で判断してはいけない。日本では然したるデモが行われないのをみて、「日本の若者はダメだ」と短絡的に判断するようなら、我々の生き方も大きく誤ることになる。

しかし、日本の経済も急速にスペインの方に向かっているというのも、厳然たる事実だ。もし日本が今以上に苦しい時代になっても、その苦難をうまく乗り越えて行くにはどうすればよいか。これこそ我々にとって最大のテーマだが、それには日ごろ、客観的に巨視的に、常に広い視野で判断する習慣を身につけておかなければならない。