小沢事件で、元検事の郷原氏の意見を指示したい

考え方は様々あり、人それぞれなので、余り政治的なことは書きたくありませんが・・・

2月7日のサンデープロジェクトで、東京地検検事の郷原信郎氏の発言にビックリした。
 それまでずっと小沢氏を擁護してきた(私にはそう見えた)氏が、小沢不起訴の処分を受けて、小沢氏は記者会見で不起訴は公平公正な検察当局の捜査の結果として受け止めている」と言ったことに対して痛烈に批判したのだった。

 確かに私も小沢記者会見に違和感を持った。「公平公正というなら、3人の秘書の逮捕も公正公平というのだろうか」と。従来小沢氏は「こういう権力の行使については全面的に対決してまいりたい」と言っておきながら、自分ひとりが不起訴になった途端にこのように前言を翻したようなことを言うとは、事実、司会の田原総一朗も驚いたようで「郷原さんは小沢さんの味方だと思っていたが違うの?」とびっくりしていた。
 
 私は、法律のドシロウトで、何が正しいか判断できないが、この事件の顛末には大層興味があり、新聞やテレビを熱心に読んできたが、皆さんいろいろな意見があり、どっちがどっちか、全く判断できなかったが、何となく、郷原さんの考え方が正しいような気がしていた。それが、この度の小沢批判である。
 
 ますます郷原さんのご意見が正しいように思えた。つまりは、彼はあくまで「今回の小沢問題における検察とマスコミの異常とも言える暴走に対して警鐘を鳴らしていた」のであって、「現行法では」起訴できないということを主張されていたんだなと合点した次第です。その点ロッキードリクルートなどで活躍した宗像紀夫氏は、徹底的に検察を擁護して、郷原氏と対立していた。
 このような事件は複雑怪奇、微妙なもので、マスコミが思い込みで確定的なことを言うのは止めたほうがいい。過去にもさんざん失敗をしてきているのだから。そんなことからいろいろ調べてみたら、2010年1月16日の「愛川欽也パックインジャーナル」で、郷原氏が詳しく述べられている。それによると、どうも新聞記者は、地道に自分自身で詳しく調べもせず、肝心なことを知らずに安易に思い込みで記事を書いているようだ。

 それにしても、法律的には不起訴かも知れないが、「どうしてあの土地を4億円も出して買わなければならないのか」という疑問は全く解けない。この点では郷原氏もそう思っていらっしゃるのではないか。