温泉の水だからと、無警戒に水を飲むのは止めた方がいい

夕刊フジ ニセ温泉全国に氾濫」という大見出しで1ページ全面に掲載されていたので、商売柄さっそく買い込んだ。

 

「河川の水や海水、地下水などを注入して源泉を作り出している微妙な温泉は、たくさんあります」
 こう指摘するのは、温泉コンサルタントで、温泉設備管理なども手がけるスパライズ(神奈川県鎌倉市)の中澤克之代表だ。
 河川の水を源泉に使用したとして、北海道浦河町の第3セクターによる「浦河温泉あえるの湯」で、偽装が発覚したのは、7月末。同町は7月27日付で、「水道水の沸かし湯としての営業」に表示を変更した。中澤氏が説明を続ける。
 「単純に地下1500メートルを掘っても、温泉が出るわけではない。河川や浅い水脈から水をいったん、井戸の中に入れて、地熱で温まった水を汲み上げたり、湧出口で河川水と蒸気を混ぜたりしている例があるんですよ」
 別の業界関係者が、匿名を条件に、まだまだある全国の偽装温泉の手口を明かす。

ということで、①紀伊半島の海岸沿いにある老舗温泉、②岐阜県の秘境にある温泉、③東京近郊のリゾート地に展開する有名な温泉地、④東京近郊のリゾート型温泉施設、⑤東京湾岸で天然温泉をうたう施設、⑥東京近郊の日帰り温泉施設、など具体的にあげている。

 よく、温泉の水は体にいいからと、やたらと温泉の水を飲む人がいるが、大変危ない行為だ。(もっとも私はどこへ行ってもちょっとずつ味見しているが)。中には循環している温泉もあるし、第一、飲んでいい温泉は3%程度しかないと言っている本もある。温泉という性質上、周りのものを全部溶かし込んでしまう。勿論そのためにミネラルを満遍なく溶かし込んでくれるために、ミネラルバランスがいい、という反面、例えば、近くにカドミウムや砒素もあればこれも溶かし込んでしまう、という面も併せて同時に持っている。一言に温泉といっても千差万別。飲んでいい水には、必ず飲用の効用書があり、蛇口にはコップを添えてある。これ以外の水を飲むのは止めた方がいい。