今、好きなものしか食べない子供が増えており、親の方も子供に対して、「楽しく食卓を囲むことがた大切だ」という考えから「子供が食べたいものを食べさせてあげたい」

11月29日(火)NHKクローズアップ現代「好きなものだけ食べたい症候群」より

今、好きなものしか食べない子供が増えており、学校給食では子供の口に合わない野菜や魚が大量に捨てられ家庭ではお菓子、タコ焼き、コーラ、ジュース、清涼飲料水、ポテトチップ、インスタントラーメン、スナック菓子、ファーストフードなど口当たりのよいものだけで済ませる傾向が拡がっている。親の方も子供に対して、「嫌いなものは出さない」、「食べてくれない」、「楽しく食卓を囲むことがた大切だ」という考えから「子供が食べたいものを食べさせてあげたい」となってしまっている。その結果、子供の生活習慣病、例えば糖尿病が増えており、高脂血症は小学校3〓4年の女子の5人に1人が診断されている。

東京農業大学 小泉武夫教授

「食べることは生きることの基本であり、小さい頃から様々なものを食べさせ、それによって、味覚、おいしさ、におい、新しいものとの出会いが脳に刷り込まれて行き、人生そのものが豊かになり、思考力、運動力に左右することになる。子供が悪いのではなく大人の教育に問題がある。日本の自給率は先進国の中でも非常に低く、外国からのものが6割にもなるにもかかわらず、賞味期限切れ、家庭の生ごみなどで捨てられるのが毎年500万トン、これは毎日300万食に相当する計算になる。アフリカなどでは、ほんの少しの食物にもありつけず飢餓の状態になっている子供がいるときに。食育は先ず大人を教育することだ。

以上のような趣旨の放送であった。私も「そのとおり!」だと思います。毎日毎日様々な事件が報道されております。その深層、奥深い所にあるものは、一口に言えば、「我慢ができない」ということになるような気がします。今の子供さんは、我慢ということが全く習慣づけられていません。欲しいものは何でも買ってもらえるし、嫌いなものは食べなくていい、暑さ寒さもこらえることはないという生活を、ずっとしている訳です。ところが、自分の意にそぐわないこと、不具合なことに必ず遭遇するときがあります。たまにかも知れませんが、絶対避けては通れないのです。この時、自分の欲望のままに育った子供は、我慢という経験がありませんから、キレてしまうのです。大事な子供を、可愛いからといって甘やかせてしまう、こういうことが、取り返しのつかない大事件を呼ぶのです。「食べられない」というなら何にも食べさせないという毅然とした態度が結局は「やさしさ」ではないでしょうか。

先日私のブログにも書きましたが、新谷弘美先生の提唱されている食べ方と今のお子さん達の「食べたいものだけ食べる」食生活とは余りにも違いすぎます。「できるだけ肉や脂を避け、いい水をたくさん飲みなさい。」とおっしゃっています。そっくりそのまま実行できませんが、やった分だけ健康になり長生きするのですから。もう一度引用させていただきますと・・・・

病気にならない生き方 -ミラクル・エンザイムが寿命を決める-

病気にならない生き方 -ミラクル・エンザイムが寿命を決める-

   水は人間の体の中でさまざまな働きを担っています。そのなかでもっとも大きな働きは、血液の流れをよくし、新陳代謝を促進するということです。老廃物や毒素を排出し、腸内細菌やエンザイムの活性化を促します。ダイオキシンやさまざまな環境汚染物質、食品添加物や発ガン物質なども、よい水はちゃんと体外に排出してくれます。そのため、水をあまり飲まない人は、病気にかかりやすくなります。
 人間の細胞も、水分が行き渡らないと栄養不足になるうえ、細胞の中にたまった老廃物や毒素を排出できなくなるのでさまざまなトラブルが生じます。そして最悪の場合は、たまった毒素が細胞の遺伝子を損傷しガン細胞になってしまうのです。
 「水はあまり飲みませんが、お茶やコーヒーをよく飲んでいます」という人がいるのですが、人間の体にとっては、水分は「水」でとることが大切です。なぜなら、お茶類、コーヒー、炭酸飲料、ビールなどの「水」ではない飲料は、多飲すると血液中に水分を補うどころか、逆に脱水を起こす原因になってしまうからです。これらの飲料に含まれる糖分やカフェイン、アルコール、添加物などは、細胞や血液から水分を奪い、血をドロドロにしてしまいます。