日米で9万例のポリープ切除術を行っている世界的権威者が書いた本

ダイエット(その4)

アマゾンの紹介記事
『病気にならない生き方』  サンマーク出版

病気にならない生き方 -ミラクル・エンザイムが寿命を決める-

病気にならない生き方 -ミラクル・エンザイムが寿命を決める-

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
新谷 弘実1935年、福岡県生まれ。順天堂大学医学部卒業後、渡米し、胃腸内視鏡学のパイオニアとして活躍。世界で初めて、新谷式と呼ばれる大腸内視鏡の挿入法を考案し、開腹手術することなく大腸内視鏡によるポリープ切除に成功、医学界に大きく貢献する。日米でおよそ30万例の胃腸内視鏡検査と9万例以上のポリープ切除術を行っている、この分野の世界的権威。アルバート・アインシュタイン医科大学外科教授およびベス・イスラエル病院内視鏡部長のほか、前田病院(元赤坂胃腸科クリニック)、半蔵門胃腸クリニックの顧問などを兼任。98年に刊行した『胃腸は語る』(弘文堂)はロング・ベストセラーとなり、いまなお売れつづけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


1.出版社からのコメント

 

各界の著名人からたくさんの推薦の言葉をいただきました。
その一部をご紹介しますと……。

「政治家、経営者から絶大な信頼を寄せられている“伝説の外科医”、それが新谷先生です。本書を読むと、健康に対する考え方が一変します」――孫正義

「近代文明の歴史は科学知識と技術力による人間の限界への挑戦でした。本書は新谷弘実先生の“人間の寿命の限界への挑戦”の貴重な記録です」――江崎玲於奈

「若さを保つコツと健康に生きる秘訣がギュッと凝縮された一冊ですね。『いまからでも遅くはない』という言葉に勇気づけられました」――三浦りさ子

本書に書かれている内容は、かなり衝撃的、いやセンセーショナルといっていいでしょう。いわく、牛乳は飲むな、マーガリンは捨てろ、緑茶の飲みすぎはダメ、薬はすべて基本的に毒……。説得力のある話の展開に、誰もがうなずくこと、間違いありません。


2. 『病気にならない生き方』から、水に関するところを引用させていただきました。


食事の一時間前に水を飲みなさい

 人間のからだの大部分は水でできています。乳幼児で80%、成人は60〜70%、老人でも50〜60%が水分です。赤ちゃんの肌がぷるぷると「みずみずしい」のは、それだけ細胞に含まれる水分量が多いからです。ですからフレッシュなよい水をたくさん飲むことは、人間の体にとってとても大切なことです。
成人であれば、最低でも一日に1500〜2000cc、高齢者でも最低1000ccは飲むことをお勧めします。朝、起き抜けに500〜750cc、昼食の一時間前に500cc、夕食の一時間前に500cc。



水はミラクル・エンザイムのよきパートナー 

 水は人間の体の中でさまざまな働きを担っています。そのなかでもっとも大きな働きは、血液の流れをよくし、新陳代謝を促進するということです。老廃物や毒素を排出し、腸内細菌やエンザイムの活性化を促します。ダイオキシンやさまざまな環境汚染物質、食品添加物や発ガン物質なども、よい水はちゃんと体外に排出してくれます。そのため、水をあまり飲まない人は、病気にかかりやすくなります。
 人間の細胞も、水分が行き渡らないと栄養不足になるうえ、細胞の中にたまった老廃物や毒素を排出できなくなるのでさまざまなトラブルが生じます。そして最悪の場合は、たまった毒素が細胞の遺伝子を損傷しガン細胞になってしまうのです。

 「水はあまり飲みませんが、お茶やコーヒーをよく飲んでいます」という人がいるのですが、人間の体にとっては、水分は「水」でとることが大切です。なぜなら、お茶類、コーヒー、炭酸飲料、ビールなどの「水」ではない飲料は、多飲すると血液中に水分を補うどころか、逆に脱水を起こす原因になってしまうからです。これらの飲料に含まれる糖分やカフェイン、アルコール、添加物などは、細胞や血液から水分を奪い、血をドロドロにしてしまいます。



還元力の強い水こそ「よい水」の条件

 水道水が塩素で殺菌されていることは有名ですが、なぜ塩素を水に投入すると殺菌できるかご存知でしょうか。じつは、水に塩素を入れると、水の中で大量の活性酸素が発生するのです。その活性酸素によって、微生物が死んでしまうので、結果的に殺菌されたということになるのです。しかし、この殺菌法では、水中の微生物が死滅すると同時に、水そのものを酸化してしまうのです。
 こうした水の酸化の度合いを測るものに、「酸化還元電位」というものがあります。電位の数値の低い(マイナス方向)ほど還元力(他の物質を還元させる力)は強く、高い(プラス方向)ほど酸化力(他の物質を酸化させる力)が強い水ということになります。



やせたい人は「よい水」をたくさんとろう

水を飲むだけでやせるなんてウソのような話ですが、これは事実です。水を飲むことでなぜやせられるのかというと、交感神経が刺激され、エネルギー代謝が活発になり、消費カロリーが増すからです。
 水を飲むとカロリーの消費がどれくらい増えるのかという実験が報告されていますが、それによると、500ccの水を一日三回きちんと飲みつづけると、カロリーの消費量が約30%も増えたといいます。

 では、どんな水を飲めばその効果がもっとも高くなるのでしょう。これも実験結果が報告されているのですが、ポイントは体温よりもやや低い温度の水を飲むことです。この実験では、20度前後の冷水がカロリーの消費量を増すことができるという結果が出ています。冷たい水がいい理由は、体内に入った水が体温と同じ温度に温められるのに、相当量のエネルギーが使われるからです。水を飲むと交感神経が刺激されるのも、体温を上げるエネルギーを作り出すためのシステムの一環なのです。

 しかし、消費エネルギーを増やそうと、氷水のような水を飲むことはかえって逆効果です。冷たすぎる水は、体を一気に冷やしてしまうので、下痢や体調不良のもととなってしまうからです。健康な人の平熱は36.5度前後、これが一度下がると、新陳代謝は約50%も落ち込むといわれています。さらに、ガン細胞がもっとも増殖しやすいのも、体温が35度台のときですが、これはエンザイムの働きが鈍くなり免疫機能が低下するためと考えられます。

 以上長々と引用させていただきました。これまでたくさんこのジャンルの本を読んできましたが、最高の本でした。30万人の日本人とアメリカ人の胃と腸を診て来られ、しかもそこには、誠意とか医者としての使命感が感じられ感銘を受けました。私も早速食事の改善に取り組みたいと思います。水に限らず、正しい食事の仕方、よい食物の摂りかた等々実に正鵠を得ていると思います。是非ご一読をお奨めします。