ラグビー、数々の感動をありがとう。第一、選手の顔がいい

日本ラグビーが日本中を沸かせてくれた。4強にはなれなかったが、ご苦労様と感謝申し上げたい。

ラグビーで思い出すのは、伏見工業の監督だった山口良治さんと平尾誠二さんだ。1970年当時、伏見工業の校内暴力が荒れ狂っていた。そこへ監督として赴任した山口監督は、ラグビーをとおして校内の荒廃を止めようとした。

中学生の平尾さんのプレー見た山口さんの熱意にほだされてすでに同じ京都の名門中の名門花園高校に特待生で進学が決まっていたのに、京都一のワルの集まりと言われていた伏見工業に変えたという。よくぞ決心したもんだと思う。

そんな荒れた生徒たちが、わずか7年で全国大会優勝を果たした。

平尾さんは、その後、同志社大学神戸製鋼を日本一の中心となった。

以上は「生徒と泣き虫先生 プロジェクトX 挑戦者たち~伏見工ラグビー部・日本一への挑戦」に詳しい。

日本代表監督になった平尾さんは、ニュージーランドで代表として活躍したジョセフ選手をチームに招集し、フォワードとして起用した。

そして、亡くなる少し前に日本ラグビー協会の理事として、エディー・ジョーンズ前日本代表監督の後任としてジョセフHCに委嘱したという。

ノーベル賞山中伸弥教授が平尾さんを「友情~平尾誠二山中伸弥 最後の一年」という本の中で、初めて対談した後、「編集者もまじえて京都で食事をしました。いちばん憧れていた人にお会いできた嬉しさから、いつもよりたくさんお酒を呑んでしまいました」とある。平尾さんと山中さんはそれ以来の親友だったそうである。

どれもこれも素晴らしいお話で、今回のワールドカップでも、数々の感動をもらった。こういうことの積み重ねか選手一人ひとりの顔がいい。それに引き換え、韓国の今話題をさらっている人は、美男子だと言って女性ファンの憧れだそうだが、何か違うような気がしている。