地方の農業と畜産が元気になってもらいたい

現在神戸にお住まいの同級生が、「地方の活性化を最後のご奉仕」としたいと言う。いろいろお伺いしたところ、大変意義があると思いましたので、垂水市の有力者15名ほど集まっていただき説明会を開きました。以下はその冒頭のご挨拶です。



簡単に先ず自己紹介からさせていただきます。
私は、SOCの社長で草間。長野県出身で、横に居る有賀君とは同郷で、同じ学校の出です。

SOCは水を扱い始めてから、今年で12年目になります。最初のうちは大赤字でしたが、8年目にようやく黒字となり、お陰さまで法人税を払わなければならないというところまでになりました。しかし、どうせ払うなら、東京より日ごろお世話になっている垂水にと、4年前に本社移転しましたが、本社に私が居ないというのは色々と不便なこともありましたので、昨年暮れには、私の一家も越してきました。社長が転勤するというのはそんなに簡単ではありませんで、当時、水6、他の事業4くらいの比率でしたが、その4割の方の水以外の事業を、M&Aの真似事にもなりませんが知人に譲ったりして、水以外全部整理して、水事業のみに絞るという決意のもと、こちらに引越しして来ました。

地方の不振が叫ばれて久しいですが、農産畜産などに、ここにいる有賀君が、地域活性化のご提案を持って来て下さいました。もう既に日本中あちこちで実際に行われているようですが、まだまだ点であって、線、増してや面にまでは発展していないようです。

彼がおっしゃるには、「先ずは賛同してくれる人は一人二人で十分だ。成功すればみんなが見習うようになる。その時は、ご自身も神戸から引越しして来て農業をしたい」という程の意気込みです。なぜ農産畜産にそんなに良いのか、あれこれとうとうと説明していただいたり、私も本やビデオで見たりしましたが、理論的には、全く理解できませんでした。しかし、例えば「イチゴが今よりもっと大粒になってしかもおいしくなる」というのは、事実らしい。実際にやっているところを見せるというのです。「それならば、きっと確かなことだろう。これは傾聴するに値する」と思いました。

それでこの地の有力者にお集まりいただいて、徹底的に侃々諤々の討論をしていただき、実際におやりになっている所を見学したりして、もし、いいとなれば実行に移してはどうか、と今日の運びとなりました。
我が社は生産には全く無能ですが、その産物を売るという段階になれば、スーパーさんなどにご紹介するなど、多少のお手伝いは出来るかも知れません。

空港から弊社にご案内する途中、福山黒酢のメーカー「桷志田」(かくいだと言います)に寄りました。白シャツの方が私です。

垂水市の隣町の福山は昔から黒酢作りで全国的に有名ですが、硬度30という名水と寒暖の少ない気候を生かし、機械化の時流に背を向けて、確かな素材と伝統の技で、手間を惜しまない本物の黒酢を作っております。弊社はその心意気を感じて、お客様にご紹介しております。