スポーツ界の不祥事に思う

 スルガ銀行で、シェアハウスの問題が表面化してもなお、その後の株主総会では岡野会長を70%超が指示をしたそうである。この国は、正義か不正かを考える前に、先ず儲かるかどうか、有利か不利か、という風潮がはびこっている。
 このサブリースには、スルガ銀行でも、岡野会長の実弟で番頭役の副会長は、シェアハウスへの融資をやめるよう指示したというが、急逝してしまい、融資は継続されたらしい。悪いとみんな知っていたのである。

 「何故止められないのだ」などと言う人もいるが、止められないのが今の日本の姿のように思えてならない。
 ボクシングの山根会長の不正を「誰も止められなかったのか」と、世間の人は気楽に言う。不正を止められればセワはない。問題は「不正を止められない」ところにある。何故かといえば、さわらぬ神にたたりなしとばかりにみんなわが身かわいさの余り、不正を見て見ぬ振りをするから、ますます権力や悪がはびこるのである。問題は我々の心の中にあるのだ。
 その点、日大のアメフト選手や、この度の体操の選手の(今日この時点で断じるのはやや早きに失する感もないではないが)時の権力者に立ち向かい告発する勇気を賞賛する。
 現状を見ていると、権力者はますます権力を欲しがり、利益が結構出ている会社でもますます利益を欲しがり、飽くことを知らない。他人(ひと)のことはどうでもいい、自分だけはという風潮がますます強くなっている気がする。

幸運にも5万円のスーツが当たりました

先日、隣町の鹿屋市に所要があり、途中で、妻が「洋服の青山」の抽選券があるというのです。ムダだとは思いましたが寄ってみることにしました。
店内に入っても、抽選会場があるわけでもなく、そのまま帰ることにして玄関まで来たところ、Tシャツのバーゲン品が500円であったので、妻に支払いを頼んで、私は車を玄関に寄せて待っていたのですが、待てど暮らせど、一向に出てこないのです。
そのうち、妻が興奮したように「お金を払うついでに、抽選券を出したら、5万円以下のスーツならどれでもいいというのが当たった」というのです。私も慌てて車を戻して店内に戻ったところ、そのお店でも特賞など出たこともなくテンヤワンヤです。
スーツを見て回るうちに、「そういえば冬物は1着しかない」と気づき、真夏ではありますが冬物にさせてもらいました。

実は、冬物といえば、10数年前、我社の営業部長がお亡くなりになり、その半年後社員数名とご焼香にお訊ねしたところ、奥様が大変喜ばれ、形見分けにとスーツをいただいたのが、まさに一張羅でそれしかなかったのです。

何はともあれ、こうして幸運にも冬物が2着になったというお粗末の段、失礼いたしました。

東京医大の補助金受け取りに思う

森友学園加計学園、日大、至学館大学と、世間を騒がしてきたと思っていたら、またまた、今度は東京医大入試の女性差別である。問題は、文科省の「女性研究者研究活動支援事業」に選ばれて8000万円もの補助金を受け取っていることである。
今の制度では、補助金を受け取る側は、多ければ多いほどいい、というところに問題がある。
もっともっと欲しいがその分だけマイナスもふえるのでどうしようと悩む。それでこそバランスが取れるのだ。何でもそうだが、反対給付というか、世の中、陰と陽、プラスとマイナス、作用反作用があって、トレードオフの関係があって初めてバランスがとれているのではないでしょうか。

今のように、取るだけ取った方が得というのではなく、例えば、政治家の政党助成金や寺社の税金の減額などなど、特別な優遇を受けているのもかかわらず不祥事を起こした場合は、公的な資金を受け取った額(または比率)にしたがって、罰則を普通の2倍3倍にするなどの重い代償が必要ではないだろうか。

西日本豪雨に思う(その2)

この度の西日本豪雨は、日本中どこにでも起こりうることを示している。しかし緊急通報を受けても、被災地の人たちが、ぐずぐずしていたことが被害を大きくした一因と伝えられている。しかしよくよく考えてみれば、政府のお歴々が宴会を開いていたように、そもそも日本を引っ張るリーダー達からして緊急通報を信じていないことを露呈した。それもこれも、これらの予報が余りにも空振りが多いため、日本人総1億人がオオカミ少年になってしまったのだ。読売新聞(7/20)によれば、「今回の豪雨で広域に出された避難指示・勧告の対象は最大計860万人を超えたが、自治体が指定する避難所に来たのは3万人以下」だったという。ここ垂水市では、ほぼ毎日のように雷警報が発令されている。そんな予報を鵜呑みにしていたら、日常の生活が成り立たないのだ。

もともと、自然の兆候を予想するというのが、ドダイ無理な行為で、避難指示のあり方を問う前に、先ずは、何はともあれ堤防の強化こそ喫緊の課題、焦眉の急ではなかろうか。

この度の大災害で避難指示のありかたを問う

そもそも、国が一番先にやらなければならないのは、国民の生命と財産を守ることだ。安倍さんは、国防(安全保障)は関心もあるようだしよくやっていると思うが、内政は相当でたらめだ。この度の予算の概算要求でも天井を失くしてしまったし、参院では国会議員を6名も増やすという。60%減らすというならうなずけるが、日本の人口が減る時代に、議員だけは増やすというのはどうしても理解できない。こうしてどんどん国の赤字が増えて行く。
生命と財産を守るということでは、いの一番にやらねばならないことは、「治水」つまり川の堤防を作るということではなかろうか。この度の広島・愛媛の洪水は、国の責任にほかならない。3年前の鬼怒川にしても今回の岡山真備町小田川決壊にしても、ハザードマップで的確に示されている。このような弱い所は、何にも増して最優先で、市庁舎や市民会館を作る前に、堤防を強化しなければならなかったのだ。
赤坂の自民亭で宴たけなわの頃、既に京都市は8万人以上に避難指示、気象庁はこの朝早くに大阪北部に土砂災害警戒警報、昼には緊急記者会見で西日本で豪雨の警戒を呼び掛けていた。政府のトップの人たちが、避難指示や警報を甘く見ているという点では、普通の国民レベルとたいして違わないとはからずも露呈した。国民も、たびたびの警報にオオカミ少年になっており、避難が遅れて大きな被害となった。警報を発するのは地方自治体である。その行政のトップたちがこんな調子では、警報を真に受けてサッサと避難せよといってもドダイ無理である。下の5日夜の写真ではその責任感がまるで感じられないのだ。
今度の大きな災害は、避難指示のあり方を問うている。

補助金行政に思う

森友学園加計学園、日大、至学館大学と、世間を騒がしてきたと思っていたら、またまた、今度は東京医大である。問題は、これらの学校に交付される大きな補助金が陰に陽に大きな影響を与えているということである。

今の制度では、補助金を受け取る側は、多ければ多いほどいい、というところに問題がある。何でもそうだが、反対給付というか、世の中、陰と陽、プラスとマイナスがあって、丁度バランスがとれているのである。
今のように、取るだけ取った方が得というのではなく、例えば、、政治家の政党助成金や寺社の税金の減額などなど、公的な資金を受け取った額(または比率)にしたがって、罰則を普通の2倍3倍にするなどの代償が必要ではないだろうか。

それにしてもこの収賄容疑で許せないのは、昨年1月、文科省天下りあっせん問題で、官房長として監督責任を問われ“厳重注意処分”をうけたそのすぐ後に、受託収賄の話が進められていたという事実である。罰則を普通の2倍3倍にするどころではなく、“厳重注意処分”という名目の甘々の処分だったところに最大の問題点があると思えるのだが・・・。