補助金詐取について思う


籠池夫妻が逮捕されるようだ。容疑は、補助金を不正に受け取ったということですが、私は前々から、この補助金行政に大きな疑問を持ってきた。
この籠池夫妻を例にとると、2億円にも達する巨額のお金を、いくつもの案件で、しかも数十回にも及び不正に受け取っていたようだ。勿論、夫妻が逮捕されるのは当然とも言えようが、問題は、そんな巨額のお金を数十回にも及びだまし取られた側に、大きな問題がある。
世に騙される例は多々ある。例えばオレオレ詐欺にしても、騙された人は相当な痛みを伴う。しかし、この詐欺事件の場合、誰がその責を負うのだろうか。
先般、文科省が多数の大学や学校に補助金を与え、その見返りに、出向、天下りを繰り返していたいたことが、明るみになった。補助金を詐取された場合、相当な責を負う仕組みにならなければ、今後もこうしたずさんなことが繰り返されるに違いない。
また、受け取る側は受け取る側で、それ相応の痛みがなければ、全くの「もらい得」になる。少なくとも、その代表者くらいは、全収入をディスクローズするようにすれば、安易な補助金要請は減るのではないだろうか。
だいたい!2億円もの大金を利益で出そうとすれば、売上げを100億円も増やさなければならない大変な大事(おおごと)のことなのだ。それを、易々と騙し取る、騙し取られる、こんなことがあってはならないと痛切に思う。