国会が放っている大問題がある

イタリアで、大地震の可能性が低いという見解を発表した学者に実刑判決が下されたという。これに対し日本地震学会が「強い懸念を感じる」との声明を発表したが、国の予算を使って研究しているのだから、実刑までは兎も角としてある程度の責任は負ってもらいたいというのが本音だが、地震については仕方ないのかなという気もしないでもない。

しかし、大津波が来ないとした原発安全神話に乗っかった各方面の担当者には厳罰をもって当たってもらいたい。というのも、10Mを超える大津波が過去に何度も襲われたという痕跡が、地層にはっきりと残っていると、何度も何度も新聞やTVで報道されているからだ。一体どちらが本当なのか厳正に判断し、その上で、どちらか厳正に白黒はっきりさせるべきではないのか。

先日の菅さんの本の広告(10月27日)で「原発の重大事故は起きないという前提で日本の社会はできていた。法律も政治も実際何も備えがなかった。自戒を込めて断言する」とあった。私は菅さんは嫌いだが、時の総理の発言だ。これが本当なら大問題だ。当事者をそれこそ実刑を持って処してもらいたい。

そもそも、福島原発の事故原因である電源喪失地震だったのか津波によるものだったのか、結論が出たのだろうか。こういう大問題を放っておいて国会は何やっているんだといいたい。