大卒の新入社員が3年で3割が辞めるという現実

毎週の月曜ミーティングよりの抜粋

4.大卒の新入社員が3年で3割が辞めるという 日経新聞12.11.7より)

 厳しい就職活動をくぐり抜けても就職先に定着できない若者は多い。厚生労働省が発表した大卒3年目の離職率は全産業平均で約3割に上る。業種ごとの差は大きく、教育業や宿泊・飲食サービス業では約5割に達する。l年後の時点でも4人に1人が辞めている。
 サービス業は軒並み高い離職率を示した。消費者に近い「デフレ業種」で、価格競争のしわ寄せが人件費に及びやすく、その割に労働時間が夜間や休日に及ぶことも珍しくない。
 研修や教育制度が不十分な会社で経験を積めずに辞めれば、次に正社員として再就職することも難しくなる。

入社前に学生が企業の実態を把握しやすくするため、離職率などの情報開示し、残業やパワハラが多いブラック企業への入社を防ぐとともに、情報発信力の弱い優良な中小企業の情報を学生に行き渡らせることが必要との指摘もある。


 続いて11月14日の南日本新聞に以下の記事があった。

若者の労働相談に応じるNPO法人「POSSJE(ポッセ)」の今野晴貴代表によると「相談の3割以上が長時間の残業や残業代の不払い、厳しいノルマといったブラック企業に関する内容だ。ブラック企業には大手も多い。背景には、厳しい就職状況で学生が会社を選べないという事情もある。皮肉なことに人件費を不当に圧縮するブラック企業ほど利益が上がり成長している」と今野さんは指摘。


この問題が深刻なのは、以上の記事からも読み取れるように
①研修や教育制度が不十分な会社で経験を積めずに辞めれば、次に正社員として再就職することも難しくなる。
②皮肉なことに人件費を不当に圧縮するブラック企業ほど利益が上がり成長している」
ブラック企業には大手も多い。
ということだ。当然ブラック企業の方が健全な企業より人件費を圧縮している分、競争条件が有利になる。だからと言って、健全企業はどんなことがあってもブラック企業に負けられない。