強くなければ生きてはゆけない。やさしくなければ生きる価値がない

私は小林幸子さんのファンだ。以前、宮崎のA-COOPとグリーンスタンプ共催の小林幸子さんの講演があるというので一晩泊まりで見に行った。彼女は、真面目でけなげ。回りの皆さんに一生懸命尽くす。

その彼女の歌に
やさしさと かいしょのなさが 裏と表に ついている そんな男に 惚れたのだから 私がその分 がんばりますと 背をかがめて 微笑み返す 花は越後の 花は越後の 雪椿
とあるが、大変示唆に富んでいる。
 女の心根は立派である。男として、その連れ合いから惚れていただくのは大変ありがたいが、「私がその分がんばります」と言われるような甲斐性のない男では仕事はできない。ましてや「背をかがめて微笑み返」されては悲惨だ。

 部下や同僚に対しても、やさしさばかりではダメだ。真剣に対峙する、真剣に論じあうという厳しさも必要だ。
 田舎の中小企業の欠点は、ややもすると少しの安定や少しの成功に甘んじて、のんびり、やさしく仕事をしてしまうことだ。人それぞれの生き方があり、確かにそれもいいと思う。全く否定するものでは決してないが、特に、都会のそれも大会社では、熾烈な競争をしているということも、よく頭の中に刻んでおきたいものだ。
 とはいうものの、私の好きな言葉、「強くなければ生きてはゆけない。やさしくなければ生きる価値がない」。