貿易収支が31年ぶりの赤字

先週の議事録では、パナソニックソニーのようなこれまで日本経済を引っ張ってきた超優良企業が赤字という中で、日立のように見事に転身をはかり黒字になった例を見てきた。世の中はものすごい速さで変わりつつある。このような世の中の流れの中にあって、これからは、企業が生き続けるには
①業態(商品)の変化 ②インフレへの対応 ③IT革命について行く、が極めて大切なテーマとなっており、これらの重要度の比率は、一般的には①70%、②20%、③10%くらいになろうかと結論しました。(今週の議事録より)

幸い、わが社の場合今後もずっと水だけで生きて行こうとしておりますので、最も重要な①のテーマからは解放されております。したがって②と③のテーマに対していかに対応するかということになります。

下図のように、日本の唯一の強みは、貿易収支が黒字だったことです。このへんは、ギリシャは言うに及ばずポルトガルやイタリアは無論のことイギリス、アメリカさえ赤字なのに、ドイツ、中国と共に数少ない黒字国だったのである。その命の綱の貿易収支が昨年、赤字になったというのだ。31年ぶりのことである。

まだ、多少救われるのは、経常収支が黒字であることだ。この経常収支が数年内には赤字になる可能性がある。その時、日本にとってのXデーになるのが大変憂慮されるのです。