果たして「中国のバブルは今年中に破裂する」か

「このまま行けば中国のGDPは、20年にはアメリカを追い越し世界1になる」などと、大新聞が愚にもつかないことを書いているが、確かに「このまま行けば」そうなるだろう。そんなことは小学生でも計算できる。しかし、そうは決してならない。

先週の、やしきたかじんの「そこまで言って委員会」で石平氏が述べていた。中国は「この31年間で、経済が92倍、しかし通貨は702倍も発行した」と。その結果、当然のことながら中国はインフレ下にあり、今やバブルの絶頂期である。だから石平氏は予測する。「中国のバブルは今年中に破裂する」と。

実は、私もそう思っている。世間の皆さん中国中国と草木もなびくが、インフレになると物価が上昇し庶民の暮らしは極端に悪くなる。庶民を日ごろ圧制している政府は(事実30年前に起きた天安門事件は、庶民の生活苦が底流にあったといわれている)、その分気を使って金融引き締めでインフレを抑えざるを得ない。そうなるとバブル崩壊で、その後は、この20年間日本がたどってきた道をたどることになる。つまり経済は失速して、給与も上がらず、GDPは急に減速すると予測する。どうなんでしょうか。