このシラス層こそ温泉水の生みの親です


火山灰が堆積してできたシラス層。この深いところでは150mにも及ぶといわれる地層が自然のろ過剤となって、何年もかけて地中深く浸み込んでゆきました。地中深くの四万十層に何千年何万年もかけて溜まって温泉水となりました。
四万十層というのは、地球の地質時代のひとつで、およそ1億4550万年前から6550万年前の中生代白亜紀から新生代第三紀にかけて形成されたそうですが、房総半島の南を基点とし、四国南端をかすめる形で、九州では鹿児島県を経て沖縄本島までの長さ1,800kmにわたって帯状に分布する層群です。
特にシラス層は鹿児島県でもここ大隈半島に多く堆積しており、このシラス層と四万十層群の絶妙の組み合わせで、貴重な、他に類を見ない全く珍しい、温泉水が誕生したのです。