ドバイの崩壊について思う

ドバイで計画されていた世界一ののっぽビルの建設が、遂に「一年間延期する」と発表された。私は一年間どころか、永遠に着工されないばかりか、これまでに完成した摩天楼が、「砂漠の砂に埋もれなければいいが・・・」と思っている。

なにしろ、高々この40年余りでナツメヤシの皮で出来た家からここまで発展してきたものだから、自信過剰になってしまい、何でも世界一でなければ気がすまないという。アラーの神でなくともお怒りに触れる傲慢不遜の極みになっていた。その上、そこに群がる外国の大金持ちが、ヨーロッパ、ロシア、ウクライナ、中国、インドなどからやってきて、まだ完成もしていない段階で、一戸建てが3〜5億、マンションが1〜2億もするのに、全て完売しているというのですから、開いた口がふさがらないとはこのことです。

貧しい出稼ぎの中国民やインド民の立てた豪華な別荘をその国のお金持ちが買うというのが不可解だと先のブログに書いたが、例えばウクライナにしても、強大なロシアにいじめられてお気の毒という印象が強いが、このたびもロシアの不当なガス値上げを押し付けられて、もともと国家破綻の危機に瀕しているウクライナという国にあって、その国の富裕層がドバイの途方もない高級物件を買うということに、重大な疑問を感じる。

こんなことを臆面もなくやっているようでは、イスラム教はもとより、キリスト教も仏教もヒンズー教も、どれもこれもみんな、いいかげんなものと言わざるを得ませんし、資本主義も共産主義も、欠点が目立ちます。
最近の日本の大企業の派遣切りなど見ていると、日本教もどうかなとも思いますが、まだまだいくらかましではないでしょうか。日本教を発展させた新しい思想がほしいですネ。