自己抑制が利かなければ、必ず崩壊する

アメリカのビッグ3の経営者が、年収何十億ももらいながら、経営がおかしくなったので税金を入れてくれ。それも何十万もの雇用を守る唯一の手立てだとか言って、ふんぞり返っており、自家用機でやってきたり、その上労働組合にも責任の自覚がなく、国民の顰蹙をかって今後の見通しが立たない。打開するには、給与の3割カット位の荒療治が必要ではないだろうか。

そんな中にあって、日航の西松社長が一風の涼風として、アメリカで大絶賛されているという。CNNが西松さんが、年収1000万程度、電車バス通勤、昼食は一般社員と同席で社員食堂で済ませている映像を伝えたかららしい。先日ドバイの時にも触れたが、外国と比べて日本の経営者は実に健全なのである。

アメリがおかしくなったが、ドバイでも、昨夜の「報道ステーション」によれば、11月12日を境に、急激に落下し始めているという。その時まさに私はドバイにいて、「今日がドピークだったりして・・・」などと同行の人と会話したが、自己抑制が利かなければ、必ず崩壊する。2000年も前、旧約聖書で示されている通りである。「ノアの方舟」の大洪水が起きる直前の人間の悪行の数々と重なって見える。

しかしこのところの内定取り消し、非正社員の解雇などはいただけない。特に、経団連の賃上げ拒否は絶対間違いだ。外国が当てにならない今日こそ、内需拡大のため、歯を食いしばって、先ず大企業から範をたれ、それにみんなが従って給与をあげるというようにならなければならない。それでこその経団連ではないだろうか。それには、政治主導しかないにもかかわらず、相変わらず与党は迷走している。