世の中にはきらびやかで浮ついた言葉が蔓延している

「伊良部英輝元プロ野球選手が、大阪で酔っ払って暴力を振るい逮捕された」という新聞記事をみて、別に特段の印象もなく、「さもありなん!」位にしか思わなかったが、その原因が、自慢のクレジットカードが使えないと言われて激昂した、と聞いて、これにはオドロイタ。

そのカードは年会費37万円もする最高級クレジットカードだそうで、「ステータスシンボル」、「俺はエライ!」、「選ばれた人間」を証明してくれるはずのカードが、逆に「ノー」といわれたので、逆切れしたらしい。
そもそも、何で伊良部ごときに、そのような「最高級カード」が、支給されるのだろう。そして、そんなカードを持っていたとしたら「一体どんなことがあるのだろう?」。細木数子も持っているらしいが、却って、自分の浅はかさを証明されているとは考えないのだろうか。

セレブだとかゴージャスだとか、最高のおもてなしとか、世の中にはきらびやかで浮ついた言葉が蔓延しているが、高級とかいっていい気分になっている方が、余程低級なんだということに、気づかないのだろうか。

 以前から思っているのだが、例えば高級料亭。。。このような所は大抵、店構えとか内装、接客など見えるところにばかり金を使い、肝心の、お客様には見えない食材には手を抜く。大阪市の料亭・船場吉兆本店が20年も前から食べ残しを「使い回し」していたことが明らかになったように。

 勿論、最高の料理と謳っているところで、材料費が高くつくにもかかわらず、料理の隠れた食材に、「温泉水99」を使っていただいているところもあることを、申し添えておきます。