経営の転換点に際して(08.3.26火曜ミーティング議事録より)

①お客様に対して、これまでの「数を増やす」から「もっと大切に」に

今後、日本でもミネラルウォーター消費量は欧米並みに増えていく傾向にあるが、現状の1人当り年間消費額は1,200円くらいであろう。そのうち、弊社商品『温泉水99』をご購入いただいているお客様はさらにまたごく一部の方である。それを思うと、今後のわが社の営業方針は、この限られたこだわりをお持ちのお客様方に、いかに報いるかという一点に絞られる。それがひいては、こだわりをお持ちの新たなお客様との出会いに結びつくものと考えている。

ミネラルウォーターの取扱を始めた当初、将来を見据えて当時定めた営業方針に基づき、SOCスタッフ全員が微力ながら様々な苦難に真剣に取り組んできた結果、法人・個人のお客様が、さして有名でもない『99』に対し、厚い好意を持ってファンになっていただいた。さらに有り難いことに、そのお客様方が単なるファンに止まらず、口コミの発信者として『99』を応援していただいた。

これまでは、多くのお客様と出会うことに注力した「第一期SOC」と呼べる時期だったと思
う。これからは、このお客様方からこれまでに賜ったご好意に感謝し、何らかの形で報いるときであり、SOCの新たな第二期の始まりになると考えている。SOCにとって大きな転換期であり、第一期に築いた礎を大切にしつつも単に第一期の延長線上で考えるのではなく、発想を切り替えた経営が求められる。SOCは『99』のファンである今現在のお客様を大切にし、その信頼を裏切ることなく、これまで培ってきた望ましい関係をもっともっと増幅させていくことを使命とし、経営哲学としていきたい。

今一番大切なことは、お客様の数(分母)よりも、お客様の満足度(質)を高めること(分子)である。それを実現することで、無理なく自然に収益目標もクリアできると考える。現在のお客様こそ、稀少で貴重な大切な大切なお客様であり、この人たちこそ『99』を育ててくれた恩人である。まさしくSOCの社名の由来である(Shine On a Corner)「一隅を照らすという」精神で、先ずは第一番目に遇すべき方々である。