職場は楽しく自由であってこそ所期の目的を達成する

07.10.26の日経新聞によれば「男性に一般職志向」が強くなってきているという。昼夜を問わず働く先輩の姿をみたり、次の休日には仕事に駆り出させられるかもという圧迫感、また全国どこへでも辞令一本で転勤させられるという不安感などが重なって、「多少給与が安くなってももう少し余裕のある生活をしたいものだ」、「一般職だから手抜きをするとかいうことではなくて、仕事は仕事として精一杯するがもう少し生活にゆとりを持ちたい」という願望は当然のことだ。ようやく日本も、猛烈型からビューティフルへと変わりつつあるということかも知れない。事態が急変するなどということはままあることだから、どんな時でも常に「目標を100%達成せよ」とする命令は行き過ぎであると思う。

ところがその記事によれば、企業側が、従来の来し方そのままに、一般職志向の新入社員を歓迎せず、入社試験も受けられないケースが多々あるという。私もどちらかというと猛烈型でやってきたが、このような志向の人も大切に扱うべきだと考えている。実際、他の会社を退社した人を、勤務時間などもフレキシブルに精神も自由にというような考え方で採用しているから、無理な転勤をしいるなどということは皆無だし、多少費用が増してもできるだけ残業のない体制にしようとしている。そして言いたいことを言い合い、侃々諤々の楽しい職場にしていれば、ここのところ次々と発覚する企業の不祥事も避けられたはずだと思う。

贅沢さえしなければ、まじめに仕事をしていれば、ちゃんと飯が食えるようになったのである。日本全体がもう少し、余裕のある生き方をして「生きている」ということをもっと楽しんだ方がいいような気がする。それがまた、温暖化防止でもあるのだから。