好調だった飲料市場が2年連続で前年割れとなった

 冷夏や暖冬といった天候要因に加え、市場を牽引してきた緑茶飲料が、2005年度までの好調から一転前年割れしたことが大きく影響している。
 これまで前年を大きくクリアし、圧倒的な存在感を示してきた「緑茶飲料」が前年比マイナス6%となった。ほぼ全てのブランドで前年割れで、各社踊り場脱却にむけ再強化を図っているという。(矢野経済研究所発表)。
 その上、ウーロン茶、ブレンド茶、飲用牛乳などが引き続き減少にいまだ歯止めがかからないことなどが大きな要因となって、飲料全体という巨大なカテゴリーが前年を割ってしまったということらしい。

 
 こうした中にあって、ミネラルウォーター・野菜飲料が“健康・自然志向”の追い風をうけ急拡大しており、特にミネラルウォーターは出荷金額で前年比115.0%増とし、野菜飲料は前期比116.1%と最も伸長したカテゴリーであり、「健康・自然」志向の追い風を受けて順調に推移している。