20世紀は油の世紀、21世紀は水の世紀と言われて久しい。

 今年特に激しい中国からの黄砂も、中国内モンゴル地区の地球温暖化と過度の放牧による砂漠化が影響しているらしい。その上、黄砂に有害な化学物質が含まれている場合がありその黄砂を吸い込んでしまうと健康に有害になるという。中国のきちんとした対応が望まれる。
 
 中国ばかりでなく世界中がいよいよ水不足を顕著にしている。50年後に水不足にあえぐようになる人々は40億人に及ぶというから尋常ではない。日本も水が豊富なように思われているが、決してそんなことは言えない。むしろ日本が世界的な水不足を加速させているともいえるからだ。というのも、日本は大量の食料を輸入しているが、その分水を輸入したとも言えるのだ。なにしろ、日本中で1年間に使う水の量 870億tに対して、間接的に輸入したと考えられる水の量は640億tにも達しているという。

 その一方、残飯がドンドン捨てられ、曲がったキュウリは売れなく、BSE問題でアメリカとトラブっているが、今後水不足によって食糧生産が減少し、食料が輸入できないという事態も予測されることから、今我々は何をなすべきかよく考える必要がある。