国が行う治山治水というのは、本当に大切なことと思います。個人の力ではどうにもならないからです。余計な道路とか橋、図書館、市民会館、文化センター、県庁、市役所など、日本中いたる所によくもこれだけ無駄使いをしてくれました。そのうえ、保養施設、郵便貯金会館など建設費ばかりでなく膨大な毎月の維持費が必要なのですから、もう気が遠くなるばかりです

 たくさんのお見舞いありがとうございました。猛威を振るった台風14号が西日本一帯に深い傷跡を残してようやく去った。本社所在の鹿児島県垂水市も大変な被害に遇い、市内の大部分がまだ断水が続いている。昨日、市長より市民に水を提供してくれ、との要請があったので、勿論快諾いたしました。
 このところの災害続きであれこれ考えさせられました。この三日間で、垂水に降った総雨量は約900ミリとのこと。これは、畳2畳の広さの所にドラム缶九本分をひっくり返した計算になるというから、当工場の損害も大きかったが、よくこの程度ですんだものだとも考えられます。
 それにしても、国が行う治山治水というのは、本当に大切なことと思います。個人の力ではどうにもならないからです。余計な道路とか橋、図書館、市民会館、文化センター、県庁、市役所など、日本中いたる所によくもこれだけ無駄使いをしてくれました。そのうえ、保養施設、郵便貯金会館など建設費ばかりでなく膨大な毎月の維持費が必要なのですから、もう気が遠くなるばかりです。日本を切り回す権力を持った人たちが無責任なことの繰り返しがこの結果となりました。
 世界の超大国、足元と見れば、もうビックリ!!ニューオーリンズの四分の一が貧困層で、事前に史上空前の大型だということがわかっていた今回のハリケーンでも、車もお金もなくて避難できなかった人たちが何万人も取り残されており、その上伝染病が流行りつつある、というのです。どこかの発展途上国なら仕方がありませんが、世界の警察官を名乗って、各地の紛争にお節介をやくアメリカの現状がこれでは、許されることではありません。イラクの派兵にお金がかかりすぎて、100億円の防災工事予算を20億円程度に抑えてしまった結果であると聞かされたら、被害者の皆さんは泣くに泣けないことでしょう。
 
 堤防からあふれ出るというのは、まだまだ被害もそれほどのものではありませんが、堤防そのものが決壊してしまったら被害は甚大です。こんどのニューオーリンズの例を出すまでもなく、日本でも頻繁に起きていることなのです。立派な市民会館を作る前に、先ずは堅固な堤防を築いて下さい。お願いです。