『財界展望6月号』より 「全国の水道水にはノロウイルスがウジャウジャ!」  

5月2日発売『財界展望6月号』より   ジャーナリスト水城遼

 全国の水道水にはノロウイルスがウジャウジャ!

昨年の暮れからノロウイルスによる発症例が相次いだ。だが、この食中毒の感染経路については未だ謎。そして、なんと日本の水道水からはノロウイルスの検出が報告されているのである。

・・・・(前略)このウイルスは「小型球形ウイルス」とも呼ばれ、以前から存在していた。厚生労働省によれば「ノロウイルスを含む感染性胃腸炎お死者数は2003年で約1400人にのぼるが、ノロウイルスが原因で死亡したという報告例は1999年と2002年の女性各一人の計二名だけ」とされていた。・・・・(中略)だが、最も重大な問題は、実は国民が「安全」と信じ切っている「水道水」がノロウイルスなどの球形小型ウイルスによって汚染されている事実があることだ。読者は「まさか」と思うだろう。現在、高度に発達した都市水道の浄水機能からすれば、水道水を感染源とする赤痢コレラ、疫痢などが蔓延することは絶対にあり得ないと信じ切っていたはずだ。だが、赤痢菌やコレラ菌は細菌であって、ウイルスではない。現在都市水道の殺菌機能は塩素投入によるものだ。赤痢菌などの細菌類は塩素で死滅させることが可能なのだが、細菌類よりはるかに微細なウイルスの場合、塩素では完全滅菌が不可能なのだ。・・・・(中略)EU諸国では考えられないことだが、水道水源の取水口上流で病院の排水が行われたり、処理汚水の排水が平然とまかり通っている日本の水道水は「不潔で飲めない」として日本に滞在する欧米人がミネラルウォーターを買う理由はここにもある。

私も一読者としてまさに「まさか」と思う部分もありますが、ミネラルウォーター『温泉水99』を消費者に提供する生産者として、心に銘じて置きたいレポートです。原文はこの10倍もある力作ですが、私なりに最も注意すべき点と思えたところを報告いたしました。