産経新聞から。「衰えを知らない焼酎ブーム。原料となる鹿児島県産のサツマイモの生産が需要に追いつかず、中国産の冷凍芋を使う酒造業者が現れた」

5月2日の産経新聞から。「衰えを知らない焼酎ブーム。とくに芋焼酎の人気は高いが、原料となる鹿児島県産のサツマイモの生産が需要に追いつかず、中国産の冷凍芋や、デンプン用芋を使う酒造業者が現れた。日本一の芋焼酎の出荷量を誇る鹿児島県ではブームを歓迎する一方、地場産業への影響も出始めている」とのこと。

 当社もオリジナル商品の『温泉水99』を使って、『薩摩息吹』という芋焼酎を販売しております。混ざりっけなしのおいしい正統な焼酎を、主として『温泉水99』の愛好家向けに販売中、お陰様で大変評判がよく喜んでおります。ところが或る一部ではありますが、中国産の冷凍芋だのデンプン用の芋を使っているなどというのは、大変残念です。本来焼酎というものは、サツマイモが収穫されてから数ヶ月のみが生産可能なのです。昨今の焼酎ブームのお陰で在庫ゼロのはずなのに、、昨年の夏から秋にかけての端境期にも出回っているというのは不思議なことと思っておりましたが、冷凍芋なら一年中製造できますから、品切れなどはなかったわけです。

 私どもの今一番の悩み事は品切れの問題。味街道 五十三次さん品川プリンスホテル新館38階)などから毎月定期的にご注文いただいているのに「在庫が切れました」では申し訳が立ちません。ところがこのままでは、『薩摩息吹』の在庫が、今年度分の生産がはじまるこの11月まで、とても持ちません。そんなこんなでPR・宣伝は極力控えているのです。


 いい時ばかりではありません。必ずブームというのは去る時がきます。いまこそ身を引き締めいいものを作らなければならないのです。ブームとかバブルというのは、その時は喜んでウハウハ言っているでしょうが、必ず手痛いしっぺ返しを食らいます。「ブームなど来ない方がよかった」と私は常々思っておりました。

 少なくとも、原料の何たるかを表記しなければなりません。ディスクロージャーは絶対必要だと思います。そして消費者の判断に待つのです。