金メダルを取った国と取れなかった国。どちらが幸福?

リオのオリンピックが昨日終わった。日本は41個のメダルに沸き立ったが、その何倍ものアメリカは、もっと喜びに包まれたかと言えば、そうとも言えないような気がした。
というのも、昔の日本はなかなかメダルが取れず、1928年(S3年)のアムステルダム織田幹雄三段跳び、1936年(S11年)のベルリンで前畑秀子が平泳ぎで、それぞれ金を取ったが、この時の日本中の湧き上がり方は一方ならず、当時の日本人で、織田・前畑を知らなかったのは一人もいなかったのではないか。ラジオ中継でアナが興奮のあまり「前畑ガンバレ!」「前畑ガンバレ!」と絶叫したのは、その後20年経っても30年経っても語り継がれた程だ。
1つしか取れなかった国と100ケ取った国と、どちらが喜んだのだろうかと、フト思った。1つしか取れなかった国は、昔の日本のように、100倍喜んだのではないか。
人間の幸福というのは一概に言えないのかもしれない。