不景気な話ばかりで日本中がちぢんでいる

ハウス食品の「六甲のおいしい水」の売上が2年前と比べて80%に落ち、アサヒビールに53億円で売却した。つまり、売上が毎年90%(まさに恐怖のデットラインといっていい)にまで落ち込むと企業は存続できないということを言っているのである。その結果、倒産、廃業、事業売却を考えなければならなくなったのである。
これまで好調を続けてきたミネラルウォーター業界も、遂に出荷量が前年比▲0.3%だった模様である。特に高価な輸入水の落ち込みは激しく▲16%とのことなので、日本全体の売上高では、「恐怖の90%」近くになっている可能性もある。そうした中にあって、我社は2年前と比べてもほぼ100%を維持しており、“特長のある水”というのは、本当にありがたいもの、とつくづく感謝している今日この頃である。

デパート業界では15年間続けて平均2%売上が減り続けてきたが、昨年は10.1%と大きく落ち込み、遂にピークの65%程度になったようである。合併・倒産や厳しいリストラ策を打たねばならない状況である。昨日の新聞報道によれば、昨年の売上高、大丸・松坂屋▲10.4%、高島屋▲10.1%、そごう・西武▲8.0%、松屋10,0%と恐怖の90%近くになっている。

マスコミの広告収入も同様にひどい。テレビ▲10.2%、新聞▲18.6%と、わが世の春と謳歌してきたマスコミも赤字になるところが現れはじめた。余程の覚悟で「変わらなければ」、生きてはいけなくなるだろう。これまでの報道姿勢を改め、真のジャーナリズムとして生まれ変わらなければ、再起は図れないのではないだろうか。