ワールドシリーズでヤンキースの松井秀喜がMVPをとった。

マスコミは昨夜から大騒ぎである。「ああ、あれからもう7年もたったのだ」と、私はわたしなりに感慨深いものがあった。

実は7年前のこの頃・・・・。その年、松井はヤンキースに移籍し、彼の活躍などもあって、ワールドシリーズに出ることが決まっていた。私はある強烈なジャイアンツファンの社長さんからゴルフの招待を受けた。
茨城カントリークラブでプレーが終わってお茶を飲んでいるとき、「松井のお父さんがこの度の出場をとても喜びニューヨークへ応援に行かれるが、私も同行することになった。ご一緒にどうですか?」と誘われた。
当時まだ水事業も利益が出ていなかったし、飛行機はビジネスクラスにもまだ乗ったことのないような状態だった。あの人たちはきっとビジネスどころかファーストクラスだろう。それに野球ばかりでなくて夜のお食事もあるだろうし、私のようなものがとてもお付き合いのできるものじゃない」と、思ってお断りしたのを思い出したのだった。

社長さんは非常に心優しく気配りの人だった。飛行機代はともかく、夜のお付き合いの方は、私ごときに一銭も使わせない気だったのだろう。心よりそのご温情を感謝している。

その年はワールドシリーズに破れ、大変残念な思いになられたことでしょうが、アメリカにもずっと長く滞在されていた社長さんはアメリカファンでもあり、今年は日本の松井がアメリカの顔になった。その社長さんも今やお亡くなりになられた。さぞ草葉の陰でお喜びになっていらっしゃることだろう。ご冥福を祈るばかりである。