井上雄彦さんが「温泉水99」を飲む姿をTVでみて、感激!!

井上雄彦先生は、普段、ご愛飲の「温泉水99」を傍らに置かれておりますので、先生がお飲みになっているシーンなど、「温泉水99」がたびたび画面に登場しておりました。


番組では、「バガボンド」の創作にあたって苦闘する姿を余すところなく伝えております。先生は漫画の登場人物(キャラクター)になりきろうとする。普段の日常の生活から、あるときは武蔵に、あるときは小次郎に、またあるときはお杉ばあさんになりきろうとするのですから、尋常ではないのです。誤解を恐れずに言えば、「そこは狂気の世界」なのです。その世界は、将に殺戮、裏切り、ありとあらゆることが起こる世界だからです。その世界に浸りきっていたのが、脱稿すると普通の世界に戻るというのは、これは大変なことです。

思えば、よく「天才は紙一重」といわれるが、天才というのはやむ終えない部分が大いにあるような気がする。賭け事、女狂い、大借金、破産、失踪、大酒飲み、奇行。詩人のサトウハチロウ、将棋の藤沢秀行、指揮者の山本直純、喜劇役者の藤山寛美など天才の枚挙に暇がないほどだ。俳優などもぎりぎりの演技を要求され将に狂気の世界なのだ。坂本スミ子などは(ちょっと話が古すぎて恐縮ですが)「楢山節考」出演のために全部歯を抜いたというのだから、もう常識では考えられない世界に入っており、だからこそみんなが感動する名作が生まれるのではないか。芸能人に大酒飲みが多いのもそんなところにあるような気がする。以前週刊誌で「温泉水99」をご愛飲くださっている「やしきたかじん」さんと、飲み友達が「北新地で1年で2億円も飲みまくっている」などと出ていてびっくりしたものだが、やっぱりそうではないだろうか。
我々常人ではとてもうかがい知れない世界にいるから、このような「とんでもないこと」をしなければ心の平衡を保てないのではないかと思うのである。

そこへ行くと、井上雄彦さんは、日常ずっと極く普通の人に見えた。これは本当にスゴイことだ。