質素倹約・質実剛健に生きたい

本社 火曜ミーティング〔2009年3月17日(火)〕議事録よりの抜粋


2.悪いものは崩壊する

 別紙1、当初の外国人研修生は、後進の発展途上国の有能な青年に日本の技術を学んでもらうという目的はまともであった。私も当初、受け入れのため協同組合の理事として協力した。しかし、実際には、経営者や受け入れ機関の私利私欲のために使われ、貧しい人からの搾取・ピンはね業になってしまった。対象が、弱い人、貧乏な人だけに許せないのだ。同様のことは日本の派遣制度にも言える。

 別紙2はアメリカの例、皆さんにお話したドバイの例でもわかるように、世界中、インドでも中国でも、ロシアでも、ウクライナでも、世の成功者は、全く手前勝手で、増長で、とても共感できない輩(やから)が多いが、それにしてもAIGはひどすぎる。国民の金を16兆円も得ながら自分たちは最高の人は7億円のボーナスをいただいていたというのだから、あきれるばかりだ。全く同様のことが、全米自動車労組にもいえることで、前々から、「自動車の従業員の余りの厚遇は、GMの命取りになる」といわれていたのにもかかわらず、労組の要求は過激になる一方だった。今、NHK大河ドラマ直江兼続のような人はめったにいない。ましてや上杉謙信のような人は稀有の偉人だ。
 
世の中は競争社会だ。先日の講演で、ベンチャービジネスに挑戦して成功した人は1500人に1人だそうである。いくら何でもそこまでは行かないと思うが、その過激な競争に勝ち続けきた人でなければ生き残れないから、どうしても、成功者は、先を見るとか努力家とかいい面も持っているが、ずるいとか裏切るとか、冷酷さとかも併せ持たないと、なかなかいいこと尽くめでは勝ち残れないのだ。それゆえ、世間の上に立つ人には、尊敬できる謙信や兼続のような人はいきおい少なくなる。そう思って是非大河ドラマを見てください。

 
 会社を経営するものは、将来への見通しをたてるなどの能力を有しなければならないが、同時に、自らを律することが求められる。