ザルツブルグ音楽祭に行ってきました

ウィーンの高原の都市ザルツブルグでは、毎年夏に一ヶ月以上にもわたりザルツブルグ音楽祭が開催されます。その会場がザルツブルグ祝祭劇場です。大きな岩山を掘って造った大空間で音楽祭の演奏が行われます。
 昨夜感動のオペラ「エフゲニー・オネーギン」(チャイコフスキー作曲)のポスターの前で

1887年に指揮者のハンス・リヒターが参加してザルツブルク音楽祭(Salzburger Musikfest)が始まったが、その後第一次世界大戦などで中断している。初期からリヒャルト・シュトラウスワルタートスカニーニフルトヴェングラーなど、世界を代表する指揮者が次々に参加して世界的に評価される音楽祭として発展して行くことになった。しかし、1938年のヒットラーオーストリア併合により音楽祭はほとんど行われなくなったが、ブルックナー交響曲第8番などがほんの数回演奏された。
1956年から1960年まで、カラヤンが音楽祭芸術監督に就任し音楽祭の再興を果たした。手始めに、ウィーン・フィル以外のオーケストラも呼ぶことになり、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団が音楽祭に初出演した。カラヤン以外にも、戦前から出演していたベームを初め、小澤征爾ら時代を代表する顔ぶれを招聘しその地位を揺るぎないものとした。指揮者以外では、所謂「3大テノール」のプラシド・ドミンゴルチアーノ・パヴァロッティが主演を演じている。

以上のごとき重厚な歴史を踏んできておりますので、音楽祭での服装は、かなりフォーマルです。特に、席が良い場合は、周りはみんなタキシードとロングドレスという様です。
 一般的にはなかなか手に入らないプラチナチケットだそうですが今回運良く見(聴きに?)に行くことができました。