世界中で、下水を飲料水に活用する施設が作られているらしい

 水不足が深刻化しているアジアや中東、米国などで海水の淡水化や下水再生の大型施設建設が増加している。国連によると、世界で安全な飲料水を得られない人口は約11億人。中東やインドのように必要量の40%以上が不足する地域に加え、今後は人口増や経済成長で中国、米国、欧州でも水不足が深刻になる見通し。2025年には24億人が極めて深刻な水不足に陥るとの予測もある。 海水淡水化は世界のあちこちで行われているようであるが、日本でも6月に日量5万トン規模の国内最大の淡水化施設が稼動した。

 
 また、クウェート、米カルフォルニア州、シンガポールなどでは、海水淡水化だけでは間に合わず、下水を再生し、飲料水や工業用水、農業用水に活用する施設も増加中で、特にシンガポールでは約3割を造水でまかなう計画だということを耳にするにつけ、「この前シンガポールに行ったときの水な何だったのだろうか」と不安になってくる。

 
 海の水自体は天然の大仕掛けの浄化設備ともいえるのでまだ大丈夫だが、それを淡水化するというのは人手が加えられることでもあり若干の不安が残る。それが下水まで浄化して使うということになると、下水には、あらゆる有害な物質がそれも凝縮された形で溶け込んでいるはずである。それらを全て取り除けるというのだろうか。もし、そうだとしても、それでは、人体に必要なミネラルも一緒に除去してしまっているのではないか。大きな疑問を感ぜざるを得ない。それにしても、今後、日を追って水不足が顕著になって行くことだろう。本当によい自然な水をしっかり確保しなければならない。