サッカー、日本人だけの日本チームの活躍を見て

ベルギー戦。日本のサッカーの健闘を讃えたい。連日世界のサッカーを見ていると、選手の顔だけでは、どこの国か判らない。色々な顔が入りまじっていて、なるほど世界はボーダレスというのがよく判る。その中にあって、日本だけは際立っている。まさに一色である。

常識的に考えて、色々な人を呼び込んだ方が強いのは確かだろう。昨今、ダイバーシティ(多様性)という言葉が、まわりを睥睨(へいげい)している。かって白人ばかりのベルギーは大変弱かったが、アフリカからコンゴをはじめ大勢の移民をチームに入れるようになって、メキメキ強くなりだし、今では世界3位だそうである。

しかし、世界では、移民難民問題が最重要問題になっているように、たしかに国のGDPを上げて、チームを強くするが、その分、トラブルも増えるのである。
こんどの日本チームは日本人だけで、監督まで日本人だった。残念ながら8強にはならなかったが、16強までは行った。他国人を入れて、多少のトラブルを抱え込んでも優勝を目指すのか、今のままでいいのか、悩ましい。

思い出したのは、先のオリンピックで大活躍したパシュートだ。1人ひとりの力量では劣るものの、3人のメダリストを揃えたオランダに完勝したのはお見事というほかない。チームワーク、和の勝利だった。今後、日本がグローバル化の時代に、どのように付き合っていけばいいのかと思わせられた。