今度は韓国に急遽行くことになりました

1ケ月前に全くの個人ツアーで上海へ行ってきましたが、今度は急にこの町の人たちから誘われて思いがけず韓国に行ってきました。短期間に隣国2ケ国に行ってきましたので、ずっと日本を入れて3ヶ国の比較を考える旅となってしまいました。

大雑把に言えば、中国は日本の東京オリンピック(S39年)頃、韓国は大阪万博(S45年)の頃というのでしょうか。非常に活気があり、一年中余り休みも取らず朝早くから夜遅くまで夢中になって働いているという感じ。所得も中国は日本の10分の1、韓国は3分の1というところですから、まだまだ貧しい。楽しみもあるが悲しみもある。希望に向かって一生懸命。一方、日本は、停滞、安定、大きな喜びもないが悲しみもないという感じ。

象徴的な話だなと思ったのは、韓国では、自分の子供に希望を託し、銀行から1億とか2億も大借金して一家で移住、子供を、アメリカのゴルフスクールに入れるのだそうです。子供が願い通りにビッグネームになれば結構ですが、失敗すれば巨額の借金が残ってしまいます。成功する人は極く一部の人ですから、韓国では、希望もあるし、喜びもあれば悲しみも大きいという訳です。一方日本では、銀行もそんなあやふやな投資にお金を貸せませんし国民もそんな挑戦、大それた望みを持っていないので、安定・平穏無事ということになります。

どちらが幸福か?個人個人の考え方ですが、いくら希望に溢れ活気があるとはいっても、今更、オリンピックや万博の貧しい頃に戻りたいという人は居ないでしょうし、そういう意味では、今の日本は非常に恵まれているというのは事実ではないでしょうか。ただ、決定的に失敗しているのは、「子育て」です。無気力な自堕落な子供が多いということです。どの先進国でも程度の差はあれ全部この面では失敗しているので避けられないのかも知れませんが、韓国・中国と比べて日本の最大の問題点と思いました。みなさんはどうお考えですか。

「家貧しくして孝子出(い)ず」という諺があるところから考えて、何百年も何千年も昔から、貧しい家には孝行な子が出て家を助けるというのは事実でしょう。何でもそうですが全部がよくて全部が悪いということはないんですね。貧しいことにもいいことはあるのです。